POG23~24(4) メリオーラの21

馬名予定:メリオーレム
性別:牡
父:シュヴァルグラン
母父:Starspangledbanner
生産牧場:追分ファーム
馬主:(株)G1レーシング
所属予定厩舎:栗東友道康夫

 

父は現役時2017年のジャパンカップを制し、2023年に亡くなったハーツクライの後継種牡馬として期待される今年産駒デビューの新種牡馬シュヴァルグラン。母メリオーラはフランスのリステッド競走を2勝。半姉2頭はいずれもPOG期間中に勝ち上がっています。

シュヴァルグランが晩成で中長距離を主戦場としていた馬だけに母方からはスプリント~マイラーのスピードを補強したいところ。母父Starspangledbanner(こんな名前しておいてオーストラリア産)は英豪の1200m~1600mG1を4勝しカルティエ賞最優秀スプリンターにも輝いた名スプリンター。半姉2頭がダイワメジャー・シルバーステートと種牡馬が異なりながらも共にマイル以下の距離を走っているのはこのスピードが押し出されているようで、これなら父はシュヴァルグランくらいの方がむしろちょうどいい感も。

 

もう一つ配合の仕掛けとしてあるのが名牝Balladeの牝系であるMorn of Song=Rahyの全きょうだいクロス。母父キングヘイローからイクイノックスという大物が誕生したり、Halo×BalladeのAngelic Songを母母に持つダノンバラードの産駒が繁殖の質を一線級より落としていながらもクラシックまで駒を進めるなど、サンデーサイレンスの父でもあるHaloをサンデーサイレンスの直接クロス以外でクロスしているという活躍馬が近年増えてきていて、この仕掛けも当馬には後押しになりそう。

 

路線に関して、既に書いたように半姉2頭はそれぞれ短い距離を主戦場にしていますが、こちらは上と違い友道厩舎ということもあり基本的にはマイル路線、2000m辺りまでもってもおかしくないという期待感で見ています。

既に5/17に入厩済み。POG本各誌では「早期デビューも」という言葉もありゲート試験を経て夏競馬の間にはデビューできそうということであれば、現状シュヴァルグラン産駒が他の有力新種牡馬に埋もれている状況もあって中位~下位辺りで指名できれば面白そうな馬になりそうです。

 

最後に、誤解があってはいけないので書いておきますが、この馬をリストアップするにあたって贔屓目などはしていません。断じて。