【適宜更新】POG24~25 気になる馬リスト(03/20最終更新)

こんにちは。23~24の指名終了後「来年の目標はPart100」と背伸びしすぎた目標を立てたものの、新生活を前にそんなことをしている余裕がないことに今更気づいた社会不適合者です。

 

ただ先々のために個人的な備忘録は作っておきたいので1つの記事に一言メモをまとめる感じで頑張ってみようと思います。

 

馬名:エメラルドライン
性別:牝
父:エピファネイア
母:スマッシュハート
母父:キングカメハメハ
生産牧場:酒井牧場
馬主:(オーナーズ募集)
所属予定厩舎:栗東・西村真幸

エピファネイア×母父キングカメハメハ×母母サンデーサイレンス(系)の短距離馬という大枠はデアリングタクトと同じ。全兄は明け3歳デビューのステイヤーだったが3勝クラスまで勝ち上がって他きょうだいの勝ち上がり率は高い。関係者も期待の一頭なようで。(3/21)

 

馬名:トラヴェリンバンド
性別:牡
父:シニスターミニスター
母:コテキタイ
母父:サウスヴィグラス

生産牧場:高橋ファーム
馬主:京都ホースレーシング
所属予定厩舎:栗東西村真幸

…中央未勝利も園田転入で本格化し最終的に交流重賞でも中央勢と互角に戦ったナリタミニスターが全兄で、中央OP馬スズカコテキタイの半弟。高橋ファームは現7歳のリリーミニスターからブラッディ―キッド・フルム、そして南関東三冠馬ミックファイアと4世代連続で中央OP級の馬を生産しているシニスターミニスターの使い手。2歳戦で早期からガンガン使う西村厩舎で非社台ダート馬ならPOG期間の稼ぎどころも増え指名候補。(03/18)

 

馬名:アライアンスデイ
性別:牡
父:ニューイヤーズデイ
母:クラウンアルテミス
母父:リンカーン

生産牧場:クラウン日高牧場
馬主:矢野 恭裕
所属予定厩舎:美浦村田一誠

...Street Cryとトニービンを併せ持つ馬はウーマンズハートやサーマルソアリング、チェーンオブラブなどがいる打率と長打を兼ね備えた組み合わせだが、Street Cryを持つニューイヤーズデイの日本供用初年度産駒となった21年生まれ世代の成績を見ても母方にトニービンを持つ馬とのアベレージが高い。近年の日本競馬はトニービンがキー血統になっている印象でいずれこの組み合わせからも大物が出るかも。この馬も血統表の字面は重そうな印象だがドリームスケイプの牝系はとにかく新馬戦から走る(新馬戦単複回収率100%over)。主戦場はダートだろうが、早々ゲート試験もパスして馬券的にも覚えておきたい名前。(3/20)

 

馬名:ララセドラティ
性別:牝
父:リオンディーズ
母:アンジュシャルマン
母父:マンハッタンカフェ
生産牧場:ノーザンファーム
馬主:フジイ興産
所属予定厩舎:美浦田中博康

...美浦のゼッケン2番。リオンディーズ×マンハッタンカフェはテーオーロイヤル・ディオ・リプレーザなど。Northern Dancerのクロスが濃いリオンディーズNorthern Dancerを一滴も持たないマンハッタンカフェが血の薄め役として適役。
母母シーズアンの牝系はリオンディーズと同じ母シーザリオエピファネイアとの間に重賞好走馬(シーズンズギフト)も出ている。ノーザン育成で3月ゲート合格なら芝のマイル前後で6月東京から稼ぐルートも。(03/18)

POG23~24(6) Yoshino Zakuraの21

馬名予定:フルールオンレーヴ
性別:牝
父:Gun Runner
母父:ディープインパクト
生産牧場:North Hills Co. Limited
馬主:ノースヒルズ
所属予定厩舎:美浦萩原清

 

父Gun RunnerはアメリカのダートGⅠを6勝。活躍は現役時だけにとどまらず、種牡馬入り後は初年度産駒の2歳獲得賞金レコードを更新。2022年度にはわずか3世代しかデビューしていないにも関わらず北米リーディングサイアーランキング3位にランクインするなど、種牡馬として順風満帆なスタートを切りました。

母ヨシノザクラはその母アジアンミーティアUnbridled's Songの全妹というノースヒルズお馴染みの良血で、JRAの芝1800mで2勝。引退後はアメリカに移って繁殖牝馬としての生活を始め本馬が初仔になります。

 

以前書いたように自身が参加しているPOGグループではJRAでのレースでしかポイントが加算されないことからダートレースでの高ポイント獲得が見込めず、リストアップには必然的に「芝でやれるか」といういう要素を考える必要がありますが、Gun Runnerの産駒である本馬をリストアップした大きな要因は「ディープインパクト×Storm Cat×Unbridled's Song(アジアンミーティア)」のスーパーニックス。

この組み合わせは三冠馬コントレイルやビアンフェ、現3歳もディスクリートキャット産駒ながら芝のマイル路線で活躍したオオバンブルマイ(大山ヒルズ育成馬)が出るなどまさしくノースヒルズの必殺技と言える配合。

Gun Runner産駒自体も日本ではダート中心に出走を重ねていますが、芝では本馬と同じノースヒルズのグランアプロウソが新馬勝ち、パルクリチュードがダートで勝ち上がり後紅梅ステークスで不利がありながら僅差4着、フラワーカップでは3着など数少ない出走ながらそれなりの適性を見せています。

 

現状秋デビュー予定なのもあり各POG誌での扱いはそこまで大きくありませんが、この配合は名前を挙げた馬を見ても当たれば場外ホームランまで期待できる組み合わせで、ノーマークでの下位指名がハマれば大幅なアドバンテージを得られるという意味でも期待したい一頭です。

 

 

【意味深枠】POG23~24(5) ダノンコスモスの21



せっかくのPOG、ただベタな馬を指名するだけなのもつまらないですよね?

 

馬名予定:ダノンザボルケーノ
性別:牡
父:キタサンブラック
母父:アイルハヴアナザー
生産牧場:白井牧場
馬主:(株)ダノックス
所属予定厩舎:未定

 

3代母コーレイは現役時ブラジルのGⅠを3勝し日本に輸入、ここまでこの牝系から日本で目立った産駒は誕生していません。

母ダノンコスモスはJRA未勝利で園田転厩後に2勝を挙げJRAに再転入。惜しいレースを続けながら2020年2月に遂に1勝クラスを勝ちそのレースを最後に引退。本馬はその初仔になります。

 

さて、正直に言ってこの馬、自分が普段文字数を引き伸ばしているだけの小手先の血統論ではあまり注目点も無く普通ならスルーするところでしたが、駆け込みでリスト入りとなりました。

この馬のどこがタイトルにある意味深なのか。

 

「ダノンザ◯◯、めっちゃ走る説」

 

本馬に付けられた名は「ダノンザボルケーノ」。ここでこれまでに「ダノンザ」と付けられた馬の一覧を見てみると

 

X=2とはいえこれ。これには杉本清「もう言葉はいらないか!」と発するほどの当たり演出です。このブログをご覧いただいた皆様、おめでとうございます!

POG23~24(4) メリオーラの21

馬名予定:メリオーレム
性別:牡
父:シュヴァルグラン
母父:Starspangledbanner
生産牧場:追分ファーム
馬主:(株)G1レーシング
所属予定厩舎:栗東友道康夫

 

父は現役時2017年のジャパンカップを制し、2023年に亡くなったハーツクライの後継種牡馬として期待される今年産駒デビューの新種牡馬シュヴァルグラン。母メリオーラはフランスのリステッド競走を2勝。半姉2頭はいずれもPOG期間中に勝ち上がっています。

シュヴァルグランが晩成で中長距離を主戦場としていた馬だけに母方からはスプリント~マイラーのスピードを補強したいところ。母父Starspangledbanner(こんな名前しておいてオーストラリア産)は英豪の1200m~1600mG1を4勝しカルティエ賞最優秀スプリンターにも輝いた名スプリンター。半姉2頭がダイワメジャー・シルバーステートと種牡馬が異なりながらも共にマイル以下の距離を走っているのはこのスピードが押し出されているようで、これなら父はシュヴァルグランくらいの方がむしろちょうどいい感も。

 

もう一つ配合の仕掛けとしてあるのが名牝Balladeの牝系であるMorn of Song=Rahyの全きょうだいクロス。母父キングヘイローからイクイノックスという大物が誕生したり、Halo×BalladeのAngelic Songを母母に持つダノンバラードの産駒が繁殖の質を一線級より落としていながらもクラシックまで駒を進めるなど、サンデーサイレンスの父でもあるHaloをサンデーサイレンスの直接クロス以外でクロスしているという活躍馬が近年増えてきていて、この仕掛けも当馬には後押しになりそう。

 

路線に関して、既に書いたように半姉2頭はそれぞれ短い距離を主戦場にしていますが、こちらは上と違い友道厩舎ということもあり基本的にはマイル路線、2000m辺りまでもってもおかしくないという期待感で見ています。

既に5/17に入厩済み。POG本各誌では「早期デビューも」という言葉もありゲート試験を経て夏競馬の間にはデビューできそうということであれば、現状シュヴァルグラン産駒が他の有力新種牡馬に埋もれている状況もあって中位~下位辺りで指名できれば面白そうな馬になりそうです。

 

最後に、誤解があってはいけないので書いておきますが、この馬をリストアップするにあたって贔屓目などはしていません。断じて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

POG23~24番外編 ~マラソン馬~

本編3頭しか書いてないのに番外編てw

 

ラソン馬とは

毎年春にノーザンホースパークで行われている行われているノーザンホースパークラソンにおいて第1回の2011年から優勝商品に、また2016年からは同時に行われる抽選会にてキャロット、シルクで募集されている競走馬の一口権利が獲得になるという企画が行われており、その商品となった馬の事を「マラソン馬」と呼んでいる。

初開催・2011年の商品となったオレニホレルナヨは旧1600万下クラスで頭打ちだったが、翌年からディアデラマドレハープスターシャイニングレイシンハライトと優勝者景品が4年連続重賞勝ち、うち2頭がGⅠ勝ちという大当たりを見せ一部界隈が騒然。その後もエピカリスリスグラシュー・センテリュオ、2018年から加わったシルクからもオーソリティやラウダシオンと活躍馬が出た。2022年の商品となった馬も男性部門優勝商品のラスハンメル、抽選会商品の1頭タスティエーラの2頭が皐月賞まで駒を進め、その勢いは続いている。

「まあこれだけ大きいイベントで半端な期待の馬を商品にする訳ないよな」という事もあり、多くの一口出資者やPOGプレイヤーの注目を集めている。

 

 

で、本年の商品となる馬は

男性部門優勝

…ジンジャーパンチの2021

女性部門優勝

デルフィニアⅡの2021

 

オンラインマラソン商品

...アルルの2021, カイカヨソウの2021

 

会場抽選会商品

…グリューヴァインの2021, ディアデラマドレの2021, レーヴドリーブの2021, レディバードの2021

 

過去の活躍馬を見ても活躍の偏りが優勝賞品>それ以外なのでその2頭には期待が。

それ以外ではPOG向きかと言われると怪しいものの、カイカヨソウの2021とディアデラマドレの2021が血統的な注目。

 

イカヨソウの2021は母カイカヨソウの母父Mr. Prospector系+Seattle Slew+Northern Dancer+Specialという全体の構成がラッキーライラックの母ライラックアンドレースやウシュバテソーロの母ミルフィアタッチに似ていて、Seattle SlewNorthern Dancer+Specialを絡めたオルフェーヴル産駒はピンパーが多いと呼ばれる同産駒の中では高いアベレージを出している組み合わせ。

この母と今日日のオルフェーヴル産駒ダートブームでPOGの王道と言える芝のクラシックを狙ってくれるかは疑わしいものの、上級を狙えそうな配合だけに先々まで覚えておきたい馬。(POGとは)

 

ディアデラマドレの2021は母自身がマラソン馬として活躍した中で産駒も商品の1頭として肩を並べた辺りに意図を感じるが、血統的にもNorthern Dancerを5*5‪‪✕‬4*5と4本持つ父モーリスと、4×4*6と3本持つ母父キングカメハメハに対して母母ディアデラノビアNorthern Dancerを1本も持たない某氏風に言うと「緊張と緩和」がしっかりした配合。ポトリザリスの牝系は総じて晩成なので、順調なら古馬になってから中山の芝中長距離重賞を豪快に押し切ってそうなイメージが湧きます。(POGとは???)

POG23~24(3) Eltimaasの21

馬名予定:未定
性別:牝
父:Curlin
母父:Ghostzapper
生産牧場:Machmer Hall Carrie Brogden & Craig Brogden
馬主:(田畑利彦)
所属予定厩舎:栗東・矢作芳人

筆者が参加しているドラフト制のPOGでは地方・海外での獲得賞金が加算されないため縁のない馬になってしまいそうだが、面白いプロフィールを持っている馬なので記念に。

父はプリークネスSBCクラシックなどGⅠ7勝を挙げ2007年・2008年度のエクリプス賞年度代表馬に輝いたCurlin。母Eltimaasは未出走ながら半兄は2003年のブリーダーズカップジュベナイルを勝利して2003年度エクリプス賞最優秀2歳牡馬を獲得したAction This Day。と言うよりも日本競馬的には母としてドレフォンを産み出したと言う方が馴染みが深そう。ということで当馬はドレフォンの半妹という事になる。

血統的な背景と牝馬であることから矢作師も「繁殖としても考えて」とのことだが、セール時には「血統の割には...…」と半信半疑だったものがここにきてよくなってきたというコメントはやはり聞き捨てならない。

育成を行っているシュウジデイファームは矢作厩舎の非社台系馬を多く受け持っていてパンサラッサやバスラットレオンを始めとした矢作×広尾ラインや、モズアスコット・ユニコーンライオンといった〇外もシュウジデイファームの出身。この厩舎とのタッグは黄金ラインになっている。

血統的な面から見てみると父Curlinは自身が5代以内に強いクロスを持っておらず、米国での活躍産駒は母方や産駒自身が強いクロスを持っているケースが多い。当馬の母EltimaasはVice Regentヴァイスリーガルの全兄弟クロスを持ち、自身はDeputy Ministerの3×4と父産駒の活躍馬の傾向に沿っている。半兄ドレフォンの父としての活躍や、本馬と同じように輸入され日本で走った半姉スミがJRAで2勝を挙げているのを見ても血統的には日本の砂を走れる下地はあると考えていいし、海外重賞の賞金も加算対象というPOGに参加することになれば「世界のYAHAGI」に期待して指名するのも面白いかもしれない。

POG23~24(2) ラルケットの21

馬名予定:ラケダイモーン
性別:牡
父:レイデオロ
母父:ファルブラヴ
生産牧場:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス(株)
所属予定厩舎:栗東須貝尚介

 

ラルケットは本馬と同じキングカメハメハ系のロードカナロアとの間からステルヴィオ(スプリングS)、ステルナティーア(サウジアラビアRC2着)、ウンブライル(NZT2着)と3頭POG期間での重賞好走馬を送り出しているPOGではお馴染みの母。ラルケットは2番仔のハービンジャー産駒・カルナローリ以外全てキングカメハメハやその後継種牡馬を付けられてきて、そのカルナローリ以外全てがPOG期間中に勝ち上がりを決めるなどロードカナロアとの間に限らずキングカメハメハ種牡馬との産駒では安定感が光る。
その根拠はNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス(ハービンジャーはこのNorthern Dancer+Specialの組み合わせの血を持っていない)と、Northern Dancer4×4×6を持っているキングカメハメハやそこに更にNorthern Dancerをクロスした後継種牡馬に対して、ラルケットの母アズサユミがNorthern Dancerの血を全く引いていない事でバランスを取っていること。
この「名種牡馬・名繁殖牝馬のきょうだいクロス」・「濃いインブリードを持つ馬に対してその馬がアウトブリードになる血を配する事で血統的なバランスを取る」。これらを守るだけで外野の前にクリーンヒットが打てて後は角度が付いて長打になるかという馬を作れるお手本のような繁殖牝馬ラルケットという訳だ。

 

そんな今年のラルケット産駒はキングカメハメハ系のレイデオロ。 もうこれだけで1つ勝利は確定で後はどこまで稼ぐかというのが個人的な感想なのだが、関係者も期待の1頭のようで調教師からは「クラシックに乗せないといけない責務がある」と強い決意表明まで出た。距離の守備範囲は1600m~2000mくらいで真っ当な東京芝2400mとなると血統的には長いだろうが、最近のダービーでそういうレースはまず見ないし、逆に言えばクラシック路線で頭打ちになった際のマイル路線への切り替えにも踏み切りやすいという意味で戦略として計算しやすい1頭と言える。