POG23~24(2) ラルケットの21

馬名予定:ラケダイモーン
性別:牡
父:レイデオロ
母父:ファルブラヴ
生産牧場:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス(株)
所属予定厩舎:栗東須貝尚介

 

ラルケットは本馬と同じキングカメハメハ系のロードカナロアとの間からステルヴィオ(スプリングS)、ステルナティーア(サウジアラビアRC2着)、ウンブライル(NZT2着)と3頭POG期間での重賞好走馬を送り出しているPOGではお馴染みの母。ラルケットは2番仔のハービンジャー産駒・カルナローリ以外全てキングカメハメハやその後継種牡馬を付けられてきて、そのカルナローリ以外全てがPOG期間中に勝ち上がりを決めるなどロードカナロアとの間に限らずキングカメハメハ種牡馬との産駒では安定感が光る。
その根拠はNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス(ハービンジャーはこのNorthern Dancer+Specialの組み合わせの血を持っていない)と、Northern Dancer4×4×6を持っているキングカメハメハやそこに更にNorthern Dancerをクロスした後継種牡馬に対して、ラルケットの母アズサユミがNorthern Dancerの血を全く引いていない事でバランスを取っていること。
この「名種牡馬・名繁殖牝馬のきょうだいクロス」・「濃いインブリードを持つ馬に対してその馬がアウトブリードになる血を配する事で血統的なバランスを取る」。これらを守るだけで外野の前にクリーンヒットが打てて後は角度が付いて長打になるかという馬を作れるお手本のような繁殖牝馬ラルケットという訳だ。

 

そんな今年のラルケット産駒はキングカメハメハ系のレイデオロ。 もうこれだけで1つ勝利は確定で後はどこまで稼ぐかというのが個人的な感想なのだが、関係者も期待の1頭のようで調教師からは「クラシックに乗せないといけない責務がある」と強い決意表明まで出た。距離の守備範囲は1600m~2000mくらいで真っ当な東京芝2400mとなると血統的には長いだろうが、最近のダービーでそういうレースはまず見ないし、逆に言えばクラシック路線で頭打ちになった際のマイル路線への切り替えにも踏み切りやすいという意味で戦略として計算しやすい1頭と言える。